ここでは、耳鼻咽喉科クリニックの特徴や看護師の仕事内容を紹介します。病院とは少し異なる部分があるのであらかじめ確認しておきましょう。
耳鼻咽喉科クリニックの繁忙期は春先です。春先は花粉が舞う季節なので、花粉症の患者が多く訪れます。年間を通して最も患者が多い時期といっていいでしょう。毎年通院する患者も多く、その場合は薬の内容が変わらないので、患者ごとの診療時間はそこまで長くありません。ただし、初診の患者に対してはアレルギーの有無を検査する必要があります。なお、耳鼻咽喉科クリニックの医師はせっかちな人が多い傾向にあるようです。毎日多くの患者を診療するため、効率よく進めていかなければなりません。そのため、耳鼻咽喉科クリニックで働く看護師には手際のよさが求められます。
耳鼻咽喉科クリニックの中には、日帰り手術を行っているところもあります。鼻づまりを改善させる鼻中隔矯正術や、鼓膜の穴を塞ぐ鼓膜形成術などの手術を行っているクリニックの場合、看護師は手術の介助をします。こういったクリニックで働く場合、手術室で働いた経験のある看護師は優遇される可能性が高いです。
耳鼻咽喉科クリニックで働く看護師の主な仕事内容は医師が行う診療の補助です。診察がスムーズに進むように、物品の準備や患者の誘導を行います。子どもの患者も多いので、診察中に動かないように保定します。また、聴力検査を行うこともあります。患者が訴える耳の不調の原因を探るため、診察の前後で検査を行います。聴力検査の種類は多岐に渡り、それぞれで使用する機器も異なります。医療機器の使い方の説明や指導も看護師が行います。吸入器などの機器をセッティングし、患者を誘導した上で使い方を説明します。自宅で鼻洗浄を行う患者に対しては、機器の取り扱い方を指導します。
他のクリニックと同様に、耳鼻咽喉科クリニックでも採血や注射を行います。薬や物品の発注に関しても同様です。クリニックは基本的に少人数で運営しているので、薬や物品の管理は看護師が行うケースがほとんどでしょう。医療機器の洗浄や減菌作業も看護師の仕事です。減菌作業については業者に委託しているケースもあるので、気になる人は事前に確認しておきましょう。
このように、看護師の仕事内容は多岐に渡ります。病院とは違い限られた人数で現場を回しているので、直接的な看護業務以外の仕事も発生します。
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クリニックは夜勤がないので規則正しい生活を送りたい人におすすめです。ほとんどのクリニックでは日曜日や祝日、年末年始がお休みになるので、プライベートの予定を立てやすく、仕事と家庭を両立しやすいでしょう。
クリニックで働く看護師の主な仕事内容は医師が行う診療の補助ですが、薬や物品の発注などを担当することもあります。耳鼻咽喉科には花粉症やアレルギー症状を訴える患者が多く訪れるので、春先が繁忙期になります。