耳鼻咽喉科の看護師として活躍していくために、資格を取得してみてはいかがでしょうか。あると便利な資格や求められるスキルを紹介します。
耳鼻咽喉科は耳や鼻の疾患を治療する診療科というイメージが強いですが、喉も診ることを忘れてはいけません。そのため、嚥下障害に悩む患者も多いです。そこでおすすめなのが、公共社団法人日本看護協会が認定する認定看護師資格の「摂食・嚥下障害看護」分野です。摂食・嚥下機能の評価や訓練に関する専門的な知識と技術を持つことを証明する資格であり、喉の治療を行う耳鼻咽喉科においては非常に役に立ちます。取得するためにはある程度の実績が必要なので、まずは条件をクリアすることを目標にしましょう。
近年は社会全体で禁煙化が進んでおり、禁煙を目的に耳鼻咽喉科を訪れる患者も少なくありません。呼吸器外来で診療することが多いですが、耳鼻咽喉科に禁煙外来を設けているケースもあります。その場合に役に立つのが、一般社団法人日本禁煙学会が設けている「禁煙認定指導者」です。高度な禁煙学の知識を持ち、禁煙指導ができることを証明する資格です。日本禁煙学会の会員になり、一定期間教育を受けて試験に合格することで取得できます。禁煙外来を設けている病院で働く看護師は所得しておいて損はないでしょう。
耳鼻咽喉科に訪れる患者の年齢層は幅広いです。特に多いのは、アレルギー症状を訴える子どもの患者です。そのため、耳鼻咽喉科に勤務する看護師にはアレルギーに関する知識が求められます。そこで取得しておきたいのが、一般社団法人日本小児臨床アレルギー学会が設けている「小児アレルギーエデュケーター」です。小児アレルギーの専門知識と指導技術を持ったスタッフの育成を目的に設立された資格で、臨床経験や被指導歴などの条件をクリアして講習に参加した後、試験に合格することで取得できます。比較的新しい資格ですが、すでに多くの人が資格を取得しています。アレルギーに悩む子どもの患者が多い耳鼻咽喉科で働く看護師に、ぜひおすすめしたい資格です。以下に学会の公式サイトを紹介するので参考にしてください。
小児アレルギーエデュケーター制度を確認する以上が、耳鼻咽喉科に勤務する看護師におすすめの資格です。これに加えて、幅広い年齢層の患者に対応するためのコミュニケーション能力が求められます。また、耳鼻咽喉科では様々な機器を扱うので、それらを扱うスキルも求められるでしょう。治療法についても日々新しくなっていますので、学び続ける姿勢を持たなければなりません。
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クリニックは夜勤がないので規則正しい生活を送りたい人におすすめです。ほとんどのクリニックでは日曜日や祝日、年末年始がお休みになるので、プライベートの予定を立てやすく、仕事と家庭を両立しやすいでしょう。
クリニックで働く看護師の主な仕事内容は医師が行う診療の補助ですが、薬や物品の発注などを担当することもあります。耳鼻咽喉科には花粉症やアレルギー症状を訴える患者が多く訪れるので、春先が繁忙期になります。